奥様ジャーナル旬の人 都はるみさん

logo_newhito2.gif平成22年6月25日

都はるみさん

都はるみ中日劇場の「都はるみ特別公演」が7月2日から24日まで行われます。一部は、「浪花恋しぐれ~日本一の恋女房~」2部が「都はるみ熱唱2010」。今年長年の功績に対して紫綬褒章を受章した都はるみさん。今回は、上方落語界の大スター桂春団治の破天荒な人生を陰で支えた女房おはまを演じます。都はるみさんに公演について伺いました。

【プロフィル】
昭和23年、京都府出身。「アンコ椿は恋の花」をはじめ数々のミリオンヒットを飛ばす。デビュー45周年にあたる平成20年には25年ぶりに座長公演を行う。恩師・市川昭介さんとの出会いからレコード大賞受賞までを描いた「好きになった人~恩師・市川昭介と都はるみ物語」では自身の母親役を演じて好評を博す。


中日劇場は、一昨年に45周年記念のお芝居「好きになった人」以来です。今年は装いも新たに「浪花恋しぐれ~日本一の女房」で春団治の女房おはまを演じます。中日劇場は、先回初めてでしたが、とても演じやすく、アットホームな雰囲気。42回のステージ中、1回だけ回り舞台が回らなくなり、スタッフの方たちが手で押してくださったので、5分も遅れずにすみました。文字通り、スタッフの方たちと一緒にやり遂げた公演でした。
「好きになった人」ではお母さん役。小さいころから母に歌を教わり、歌の練習をさぼると叱られてね。私が母を演じてはるみを怒るわけですから、しんどかった(笑)。
「浪花恋しぐれ」は、池田正之さんの脚本・演出。新しい芸を模索する破天荒な春団治と誰よりも彼を理解し、ひたすら無償の愛のごとく春団治を支えた女房おはまの笑いと人情とちょっぴりファンキーな生活ぶりを描いた作品です。おはまは春団治が一言発すれば、みんなが笑うという彼の芸に惚れている。しかし春団治がどんどん売れだすとお座敷から声がかかり、いつも家にはいない。またいろんな女性が出てきて、女心としてはつらい。最終的には素人の方に手を出して、子どもまでできてしまう。おはまは、たくましく、ちょっとしたことにはめげない。そこは、男っぽい性格の自分に合っていますが、今回は女性の気持、男を思いやる、いとおしむ気持を素直に出していけばいいと思っています。でも、おはまのような生き方はできませんね。子どもまでできたら耐えられないし、冗談じゃないと思っちゃう(笑)。
作曲家・岡千秋さんとのデュエットで大ヒットした「浪花恋しぐれ」がバックボーンになって芝居になるというのは、うれしい半面、プレッシャーや責任感があります。歌は1人で好きなように演じられますが、お芝居は相手の方からアドリブを言われると、台詞が言えなくなるかもしれないので、大変です(笑)。
春団治さん役は、大川良太郎さん。お若いけれど小さいころから大衆演劇にいらして苦労もされている。今回は私に合わせた春団治にしてくださるのではないでしょうか。彼は踊りが上手なので、2部の「都はるみ熱唱2010」でも踊って欲しいと思っています。
芸事には、魔物が住んでいると思っています。1万回同じ歌を歌ってもなかなかうまくいかない。次のステップに進んでいく過程で満足したことは一度もありません。20代のころはわからなかったけれど、30代で歌っているときに、こうやればいい、というのが見えてきて、退治は絶対にできないけれど、その嫌なものをやりたくなるんですよ。お芝居もそう。前回の公演の最終日にはもう1回演じたい、また挑戦してみようかという気持になりました。公演が終わるころには次のことを考えています。歌やお芝居ってそんなものなんですね。
今回は大阪が舞台の「浪花恋しぐれ」ですが、都はるみ野球チームのようにチームワークで「名古屋恋しぐれ」の色が出せればいいと思います。ぜひ、ご覧ください。