平成22年6月11日
小池徹平さん
NHK名古屋放送局制作、土曜ドラマ「鉄の骨」(総合午後9時~9時53分)が7月3日から全5回で放映されます。吉川英治文学新人賞を受賞(2010年)した池井戸潤の同名小説のドラマ化。談合への取り締まりから生き残ろうと奔走する建設業界の内幕を描き、若き建設マンが会社を守るために談合に加担しつつ、自らの正義を貫こうと格闘する社会派エンターテインメント。若き建設マンを演じるのは小池徹平さん。NHKドラマ初出演・初主演の小池さんに伺いました。
【プロフィル】1986年1月、大阪府出身。テレビ、映画、歌手として活躍中。
NHKさんの仕事は初めて。台本を読んだらものすごく面白い。僕が演じる平太という役は一谷組という建設会社に入社して3年目。建設現場から畑違いの土木部営業一課に異動となり、談合の実態にガク然となります。しかし、徐々に染まっていき、会社のために仕事を取ってこなくてはいけない、と談合肯定派に変わっていきます。平太自身が新しいことを知って変わって行く。いい意味でリアルだし、彼の内面や心の動きをどう表現していこうかと思いました。
現場は、中村敦夫さん、陣内孝則さん、豊原功補さんなどベテラン揃い。みなさん本読みの段階とまったく違う芝居をする。全然違うんです(笑)。僕は本読みも本番も全力でやるけれど、台本を深く読み取らないと芝居が広がらない。みなさんは現場でギリギリまでこうやったらどうだろう、と話し合い、台詞のいい回しやニュアンスを変えるので、それに触発され、緊迫感のなかで違う芝居になっていきます。その部分で芝居の醍醐味、面白さを感じたし、役者としてやらなくてはいけないことを教わりました。ただ毎回芝居が違うので、油断できないですよ(笑)。
特に、最初談合をするところで、豊原功補さん演じる遠藤課長が土下座をするシーンがあります。それを見ている平太と僕の気持は一緒で、大人たちのやりとりをみていて、「これはただの土下座ではない。この人は本気でこうやって生きてきたんだ」とまるでドキュメンタリーを見ているような感じで、衝撃的でした。ラストシーンは、陣内孝則さん演じる尾形常務は自分がやってきた仕事に誇りを持ち、仕事が好きだからこそ、会社をやめる覚悟で自分の考えを貫き通し、平太に託す。平太も彼の気持を受け取って、誇りを持って生きていく。ああいう男くさいところがたまらなくカッコイイ。
今は草食男子が増えてきてドライになったと言われるけれど、嫌なことがあっても、とりあえず働き続けることが必要かなと思います。僕も初めは好きでやっていただけだったけれど、気づいたらいつのまにか、身内やファンなど応援してくれる人も増えました。一時悩んだり、不安なときもあったのですが、それを抜け出した時、こんなにたくさんの方が応援してくれているんだと思い、「がんばろう!」と心に決めたんです。18歳のときでした。それ以来、もっと期待されたいという気持もあるし、どの仕事に対しても責任を持ってやり続けているつもりです。
この仕事で名古屋に2カ月滞在し、栄、大須、名古屋城など、ほぼ行きつくしました。そろそろ住民票を名古屋に移してもいいくらい、住み心地や居心地はいいですね(笑)。名古屋メシも一生分食べる気で来ましたから、ほとんど制覇しました。味は濃いけれど、全部好きですよ。名古屋コーチンなんか、めちゃくちゃおいしかったです。
この作品は、建設業界のことがわからない人でも、わかりやすく、たくさんの方たちに見てもらえるドラマになっています。出演したことで自分の自信にもなったし、僕の代表作にしたいと思っています。ぜひ、見てください。








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