旬の人 「うじきつよしさん 」   【TOPページへ戻る】

東海テレビ制作の昼の連続ドラマ「愛讐のロメラ」(毎週月〜金曜・昼1時30分〜2時)が好評放送中です。いとうあいこさん演じるヒロイン七瀬珠希が自らの“愛”を全うするために、相葉健次さん演じる恭介に敢えて憎まれ、恨まれる生き方を選び、再び“愛”にたどり着けるのかというサスペンス・グランド・ロマン。ヒロイン珠希に恩義を施す院長の加賀見謙治役はうじきつよしさん。
ドラマについてうじきさんに伺いました。

 

【プロフィル】
 1957年、東京都出身。1973年、子供ばんどを結成し、活躍。88年、2000本ライブ達成後、バンド活動休止。89年、映画「226」(五社英雄監督)で俳優デビュー。「盲導犬クイールの一生」(03)で橋田壽賀子賞受賞。「愛讐のロメラ」は、ケータイコミックも配信中。東海テレビ ケータイサイト「昼ドラ倶楽部」へアクセス。

 

このところ、 NHK やテレビ愛知と東海地区でお芝居が続き、今回は東海テレビの昼ドラでしょ。忙しい中でお引き受けした1番の動機は、この役をやってみたいと役者心が動いたからです。

もともとバンドをやっていて、名古屋のライブハウスや東海テレビ、 FM 愛知に出演していました。すばらしいバンド人生ではなかったけれど、1番好きな音楽が苦しくなってきて、これは違う。ここで区切りをつけないと死んでしまう、と思って違う方向に転進したのが31歳。演技の勉強もしてなかったし、スタートはものすごく遅かったですね。

今回の役は個人病院としては大病院の院長で、亡くなった兄の後を継ぐんですよ。弟といっても僕は妾の子という設定なので、生まれ育った環境にコンプレックスを持ち、冷遇を受けている。兄の後釜に入るのはいろんな軋れきがあり、闇の部分もあったのではないかと言われている。彼が背負わされているものは必然があって恨みつらみがある。ジェットコースターのような展開のなか、生きていく上での悩み、苦しみ、つらさ、悲しみのなか、見る方に因果応報や人間の性(さが)みたいなものを感じていただけたらと思います。

内容は恨みや憎しみ、怒り、悲しみが渦巻いているので、人の感情を思い切り表現しなければならない。ストレートに言えない台詞は、何を言おうとしているのかをそしゃくし、台詞の裏を考えて言うわけですから、やりがいがありますね。どんな仕事にも正解はなくて、監督の OK が出たらそれでいいんだろうけれど、演技しながらこれでいいかどうか考え始めるとね。50歳になって気づきだし、演技に欲が出てきました。こんなことを考えさせてくれる芝居やドラマはすごいなと思います。

連ドラは初めてだったので、制作現場がどんな状態かを想像していなかった。台本は4週分で百科事典くらいの厚さ。知っていたら受けなかったかもしれないほど(笑)、ハードです。めまいを覚えつつ、心身ともに削り節、灰になる覚悟で撮影に臨んでいます。そんななかで、 NHK ドラマのロケやサッカーズリーグの番組の司会をしているので、明け方3時過ぎはテレビを見ているし、スケジュールを管理している人はひっくり返っています(笑)。

音楽は何年か離れていると楽しくて、大好きです。年1、2回は出演をしています。音楽をずっとやってきて、表現の仕方が違うだけで、芝居も同じなんだと再確認しました。そんなにたくさんのことが出来ているわけではないけれど、少しできているのが幸せですね。

僕らは戦後を作ってきた人たちが残してくれたものを咀しゃくして、次の人に伝えていかなければならない使命があると思っています。難しいバトンタッチを任されていたけれど、目先のことに惑わされず、断固言わなければならないことは言う、そういう覚悟で生きていきたいと思っています。

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