お話をいただいた時、舞台をやっていたのでお芝居に深く入っていたんです。松梨智子監督からラブコールをいただいて、すごくうれしかったですね。タイミング的にも私でよければやらせていただきます、という感じでした。
お話は、私が演じる30歳の派遣社員、沢田美奈子ちゃんはダメなOLの典型。そんな彼女がダーツの店の親切な篠塚さんに一目ぼれ。彼に気に入られたいためにダーツを始め、いつのまにかのめり込んでいく。人に恋をして何かに一生懸命になるというわかりやすい内容。私とは違う美奈子ちゃんという新しい人間像を1人作ろうと思いました。ただ、こういう女の子は女性に嫌われる可能性があるので、愛されるキャラクターでないといけない。どうしようもないから、最後にはがんばれ!と友だちに応援してもらえるようなキャラクターにしました。
台本を読んで、美奈子ちゃんがなぜ何事も一生懸命になれないのか、中途半端なのか、というところが欠けていたので、そこをふくらませ、動きは怒り方も大げさにしたり、心の変化を漫画のキャラクターみたいにコミカルに演じました。
美奈子ちゃんのキャラクターは、監督に近いらしくて(笑)。イライラしてしゃべっているときに食べるシーンがあるんです。最初、何を言っているのかわからないといけないから、ちょっと遠慮がちに食べていたんですよ。監督からは、「口いっぱいに食べ物を入れてしゃべって」と言われ、きっとそうやっていたんだろうな(笑)と思いました。
ダーツ自体は、6年前ブームになったときに2度くらいやったことがあるんですが、それからはご無沙汰。映画のために、3日間特訓しました。ダーツの関係者の方たちに教えていただくと、フォームがきれいでないとダメ。自分流でやっていては、調整がとれないとか。あとは、力を入れないで、たたんで伸ばすという簡単な動作の繰り返しです。私は「ワッ!楽しい、やろう!」と何でも幅広くちょいちょいはまるけれど、つきつめると飽きてしまい、長続きしないタイプ。ダーツだけは、なかなかうまくならないので、まだはまっています。ダーツは女の子用のかわいいセットもあり、小学校の子どもでもハンデなしで勝ってしまうこともあるなど、年齢を問わず誰でも気軽に楽しめます。リラックスしてプレーしているだけでストレスが発散できるし、たくさん仲間もできる。誰でも気軽に始められて間口は広いけれど、集中力、繊細なコントロール、精神力など奥は深いんです。
この映画は、ダーツの楽しみ方、競技方法などが説明され、ダーツをご存じない方でも面白く見ていただける映画なので、ぜひご覧になってください。
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